富士重、宇都宮大学など、産学連携人材育成事業を実施

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富士重工業は、宇都宮大学、エスオラボ、中島電機工業とコンソーシアムを組み、経済産業省が進める産学連携人材育成事業に参加すると発表した。

同事業は、次世代の産業人材を育成するための教育プログラムを開発するもので、経済産業省が公募し、2008年度は全21件が採択されている。
 
富士重、宇都宮大学などのコンソーシアムのテーマは、「報告・連絡・相談」といった基本コミュニケーションなど、技術者が産業界で活躍するための基本能力を養成しながら、同時に問題発見力や解決能力を磨くこと。専門知識の俯瞰的な理解ができ、高いデザイン能力を持つ技術者を輩出するのが狙いだ。
 
富士重が開発するプログラムは、2008年から宇都宮大学で開講した寄附講座「サービスロボット設計」をベースに、ものづくりの基本である「設計図面の作成」を中心に、ものづくりに関する一連の業務を演習に織り込むことで、ものづくりの理解促進、技術力向上を図る。
 
具体的には、企業が新入社員に仕事を与えるように、受講者を製品開発チームに編成し、議論、討論方式で、実際の製品開発事例として製品の立案から製作までを行う。図面の作成に関しては、手書きで設計構想図や計画図などを作成することで、設計前の段階から製品のイメージを頭の中で描いた上で、図面に落とし込む能力を養う。
 
また、電子基盤を用いた設計頻度が高まる中で、電気・電子系の基本について、電子基盤の回路設計などでノウハウのある中島電機工業が企業の目線からプログラム開発を行う。
 
将来理工系を志す児童を育成するため、小学生を対象とした教育プログラムの開発にも取り組む。このプログラムは、エスオラボの運営する「科学塾」のプログラムをベースに、エレクトロニクスやセンサ、太陽電池などの部品を用いて、原理を学びながら実験装置を工作するなど「ものづくり」を通じて科学の基礎知識を学び、自分で考え行動できる能力を引き出すことを目標としている。

《レスポンス編集部》

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