乳児死亡事故に無理心中の可能性

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2006年8月に鳥取県湯梨浜町内で発生し、生後6か月の乳児が死亡した交通事故について、鳥取県警は24日、この乳児は事故直前に母親が窒息死させた疑いがあるとして、30歳の女を殺人容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。

鳥取県警・捜査1課によると、問題の事故は2006年8月11日の午後10時30分ごろに発生した。鳥取県湯梨浜町内の国道9号を走行していた乗用車が道路左側のコンクリート壁に衝突。クルマは小破し、助手席に同乗していたとみられる生後6か月の男児が死亡。運転していた母親の女(現在は30歳)が打撲などの軽傷を負った。

男児の頭蓋骨は陥没しており、事故当時は「衝突の衝撃で前方に弾き飛ばされた際に生じたもの」と判断していた。しかし、事故を起こしたクルマの損傷は極めて軽微(バンパーとフェンダーに擦過痕がついた程度)だったことや、後部座席にチャイルドシートが設置されていたにもかかわらず、事故時はこれを使った形跡が無いことなど、いくつかの不審点があった。

警察では以後も慎重な捜査を続けてきたが、頭蓋骨折は事故前に生じており、死因も頭部強打ではなく、鼻と口を塞がれたことによる窒息死の可能性が高いことが最近になって判明したという。

クルマを運転していた女は事故当日の朝に夫と口論し、自殺をほのめかす手紙を置いて外出。実際に事故を起こしていることから、無理心中しようとして、先に乳児を殺害した可能性が高いと判断し、殺人容疑での逮捕に踏み切った。

調べに対して女は「殺していない」と容疑を否認している。

《石田真一》

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