出光興産は、2009年3月期の連結決算業績見通しの下方修正を発表した。
売上高は5兆900億円を予想していたが3兆9100億円と従来予想よりも1兆1800億円マイナスとなる見通し。原油価格及び原料ナフサ価格が下落しているため。
収益では石油製品部門は、需要の低迷により販売数量は減少するが、原油価格の下落により精製用燃料費などの負担が大幅に軽減したことや夏場以降の原油価格下降局面で、製品価格に比べ、原油価格が先行して下落したことから増益となる見通し。
一方で、石油化学製品部門では、需要急落による生産調整の影響に加え、製品マージンの縮小が続くなど減益となる見通し。加えて、石油開発、石炭事業も円高で為替差損が発生する。
このため、営業利益を1075億円から1000億円に、経常利益を1000億円から900億円に下方修正した。
当期純利益は310億円を予想していたが200億円にとどまる見通し。
