米国新車販売は37.1%の大幅減…1月実績

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米国新車販売は37.1%の大幅減…1月実績
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民間調査会社のオートデータ社は3日、1月の米国新車販売の結果を公表した。それによると、総販売台数は65万6976台で、前年同月比は37.1%減と大きく減少。1982年以来、27年ぶりの落ち込み幅だという。

販売不振が顕著なのはGM、フォードモーター、クライスラーグループの米国ビッグ3である。GM(サーブを除く)は12万7243台で、首位の座を維持したものの、前年同月比は48.9%マイナスとほぼ半減。3位のフォード(ボルボを除く)は9万0131台で39%減、5位のクライスラーは6万2157台で54.8%減と、いずれも大幅な減少に見舞われた。

日本メーカーのビッグ3も、事情は同じだ。2位のトヨタは前年同月比31.7%減の11万7287台。これまで好調だった『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は44.3%減の4440台と大きく落ち込み、主力セダンの『カムリ』も36.8%減の2万0782台と振るわない。

4位のホンダは前年同月比27.9%減の7万1031台。『フィット』とアキュラ『TSX』は好調だったが、その他の車種は2桁の大幅減だ。6位の日産は29.7%減の5万3884台。『ローグ』やインフィニティ『FX』など、新型SUVは好調だったが、大型ピックアップトラック&SUVの落ち込みが目立った。

他社の不振を尻目に勢いを増しているのが韓国2社だ。7位のヒュンダイは前年同月比14.3%増の2万4512台、8位のキアは3.5%減の2万2096台と好調。ヒュンダイは9970ドル(約90万円)からと米国一安い新車価格を掲げる『アクセント』や、韓国車として初の北米カーオブザイヤーに輝いた『ジェネシス』を軸に、販売攻勢をかけている。

9位のフォルクスワーゲン(アウディなどを含む)は前年同月比17.3%減の1万7581台、10位のマツダは27.3%減の1万5420台、11位のBMW(MINIなどを含む)は15.6%減の1万4348台。

12位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は前年同月比35.5%減の1万2216台だが、スマートは177.1%増の1776台と相変わらずの人気をキープ。13位のスバルは8%増の1万2194台と前年実績を上回ったが、これは新型『フォレスター』の販売が、引き続き好調なためだ。
 
米国1月新車販売で前年実績を上回ったメーカーは、ヒュンダイ、キア、スバルの3社だけ。多くの自動車メーカーが、いっそうの減産を強いられる状況に変わりはない。

《森脇稔》

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