ダイセル化学の第3四半期決算…自動車向け順調でも円高で減益

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ダイセル化学工業が発表した2008年4-12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比18.0%減の211億円と減益となった。

売上高は前年同期比ほぼ横ばいの3086億円だった。合成樹脂事業部門は、ポリアセタール樹脂、PBT樹脂などのエンジニアリングプラスチックが世界的な景気後退の影響を受けているが、期前半に国内外で自動車分野向け需要が堅調に推移したことで増収となった。

AS・ABS樹脂、エンプラアロイ樹脂を中心とした樹脂コンパウンド事業は、長繊維強化樹脂を始めとする高付加価値品の拡販や、販売価格の是正に努めましたが、景気後退による販売数量の減少で、減収となった。
 
火工品事業部門は、自動車のエアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)が世界的な自動車販売の急激な減少と円高の影響を受けているが、側突系エアバッグの標準装備化や海外拠点の本格稼動に伴う販売数量の増加で、増収となった。また、シートベルト・プリテンショナー用ガス発生器も、自動車販売減の影響により販売数量の伸びは鈍化したが、増収となった。
 
収益では、原材料価格の上昇や為替差損で経常利益は同17.3%減の198億円、当期純利益は同26.2%減の89億円と減益となった。

《レスポンス編集部》

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