5日深夜、大阪府泉大津市内の国道26号で、交差点を右折しようとしていた軽ワゴン車と、直進してきた乗用車が衝突した。後続の右折車両も追突し、軽ワゴン車は大破。この事故で乳児を含む6人が死傷している。
大阪府警・和泉署によると、事故が起きたのは5日の午後10時45分ごろ。泉大津市綾井付近の国道26号で、交差点を右折しようとしていた軽ワゴン車に対し、直進していた乗用車が側面に衝突。軽ワゴンに続いて右折しようとしていた後続の乗用車も追突した。
複数回の衝突で軽ワゴン車は大破。後部座席にシートベルト未着用で同乗していた男性に抱かれていた生後2か月の男児が頭部を強打。近くの病院に収容されたが、約6時間後に死亡。軽ワゴン車を運転していた20歳の男性と、乳児の母親で20歳の女性など、軽ワゴンの同乗者3人が骨折や打撲の重傷。対向の乗用車を運転していた63歳の男も打撲などの軽傷を負った。
対向車を運転していた男からは酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、警察は自動車運転過失致死傷と道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕している。
現場は見通しの良い交差点。事故当時は右折側の信号が青(矢印表示)となっていたが、対向の直進車に対しては赤色が表示されていた。軽ワゴンに続いて右折しようとして事故に巻きこまれたクルマの運転者は「対向の直進車は減速せずに突っ込んできて、軽ワゴンの左側面に突っ込んだ」などと証言している。
逮捕された男は調べに対して「大阪市内の寿司店で酒を飲んだ」などと供述しており、警察では飲酒した場所と量の特定を急いでいる。