ブリヂストン、中国での商標権侵害訴訟に成果

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ブリヂストンは17日、中国メーカーに対する商標権侵害訴訟で一定の成果が上がったと発表した。

同社は、山東三泰橡〓有限公司がブリヂストンの商標に酷似した態様の「ROCKSTONE」を使用したタイヤを製造販売したことが商標権侵害に該当するとして、2008年4月に中国上海市第一中級人民法院に商標権侵害で提訴した。

第一審では、訴訟対象の「ROCKSTONE」とは明らかに異なる態様の商標登録を持つことを理由に、ブリヂストンの請求が認められなかったため、2008年10月に上海市高級人民法院に上訴した。同時に、類似する商品が世界各地へ流通するのを防止するため、2008年10月に山東三泰の販売代理店のHeuver Banden Groothandel社を相手取ってオランダで商標権侵害で提訴するなど、積極的な対応を実施してきた。

こうした対応の結果、2008年11月に販売代理店との間で「ROCKSTONE」タイヤの販売の停止を含む内容で和解し、12月には、山東三泰との間で「ROCKSTONE」タイヤの製造販売の停止を含む内容で和解した。
 
また、同社は、杭州普利斯帝橡〓有限公司がブリヂストンに酷似した態様の「BRIDGESTEEL」を使用したコンベヤベルトを製造販売した行為が商標権侵害に該当するとして、2007年9月に中国杭州市中級人民法院に商標権侵害で提訴した。昨年末に出された判決ではブリヂストンの主張が認められ、「BRIDGESTEEL」、「普利斯帝」の使用停止と金型の廃棄、「普利斯帝」の企業名称としての使用停止命令が下された。
 
ブリヂストンでは、商品やサービスに関する模倣行為は、顧客の安心・安全を最優先することを基本とし、関係当局への通報や訴訟などを通じて厳正に対処していくことで、ブランド価値の維持・向上を図っていく方針だ。

※〓は「にくづき」に「交」という漢字

《レスポンス編集部》

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