日立金属と日立ツール、コーティング事業を統合

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日立金属と日立ツール、コーティング事業を統合
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日立金属と日立ツールは18日、両社のコーティング事業を統合すると発表した。日立金属の金型・自動車部品・切削工具コーティング事業を日立ツールの切削工具コーティング事業と統合することで、開発力の強化とサービスの充実を図るのが狙い。

金属表面へ皮膜をつくる「コーティング」は、金型や自動車エンジン部品、切削工具の強度、耐久性や摺動性を高めるために重要な技術だが、効率向上、コスト削減、環境対応の観点から、重要度が増し、要求される技術も高度化している。

日立金属は、特殊鋼に関連する事業のトータルサービスの充実を目指して、2005年に表面改質センターを島根県松江市に設立、コーティング事業を開始した。表面改質センターでは、島根県や日立金属が連携して開発した複合コーティング「トライベック」技術をベースに金型・自動車部品・切削工具を対象とした事業を展開、拡大を図ってきた。一方、日立ツールでは、切削工具に欠かせないコーティング技術を開発し技術の研鑽を続けてきた。
 
両社の持つ技術力と経営資源を融合させるため、日立金属のコーティング事業を日立ツールに移管し、事業を統合する。この統合により、金型や自動車エンジン部品、切削工具など各分野に対応できる開発力の強化と効率化、サービス向上を図る。
 
3月1日付けで日立金属の表面改質センターを日立ツールへ移管し、「日立ツール松江表面改質センター」とする。表面改質センターで行っているコーティング事業は同日付けで、日立ツールに移管する。
 
松江表面改質センターで開発した技術は、日立ツールの成田工場(千葉県成田市)、野洲工場(滋賀県野洲市)でのコーティング事業へも適用する。金型・部品向けコーティングの販売は、引き続き事業関連性の高い日立金属が担当する。松江表面改質センターのコーティング事業は2012年度に売上高7億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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