ホンダの次期社長に内定した伊東孝紳専務は、4月から本田技術研究所の社長に復帰することになった。6月からはホンダ社長との兼務という異例の体制を敷く。
こうした兼務について福井威夫社長は、経営環境が厳しいなか「即断、即決というスピーディーな判断が必要」と説明した。
福井社長は「別々の会社で、価値観が異なることは長期的にはプラスに作用することもある」としたものの、現状ではホンダとして「コンパクトな経営体制が必要」と述べた。
伊東専務はホンダ常務時代の2003年から2年間、本田技術研究所の社長を務めたことがある。