【ホンダ インサイト 試乗】拍子抜け…岡本幸一郎

試乗記 国産車
【ホンダ インサイト 試乗】拍子抜け…岡本幸一郎
【ホンダ インサイト 試乗】拍子抜け…岡本幸一郎 全 4 枚 拡大写真

予想したよりも、拍子抜けするほど普通のクルマだった。いろんな意味で、いい意味で。『プリウス』が半分電気自動車みたいなハイブリッド車であるのに対し、インサイトは運転感覚においてはハイブリッド車であることをほとんど意識させない。

出足も中間加速もけっこう速いことに感心したが、燃費はしっかりハイブリッドしている。

走りの印象は、『フィット』よりも少し上級っぽいイメージ。15インチ仕様のほうがフットワークのトータルバランスに優れる。16インチ仕様はパドルシフトが備わる点で捨てがたい。

独創の「エコアシスト」は、とくにクルマに詳しくない人にとって画期的な装備。単に情報を見せるだけでなく、正しいエコドライブの仕方をイチから教えてくれたり、ドライバーの運転のクセの傾向がどうであるかなどを教えてくれるところもいい。

価格については、かなりがんばったことはわかるが、現実的な装備をプラスするとそれほど安くなくなるので、正直、もう少し安くてもよかった気もする。

ただ、筆者がどうにもインサイトを好きになれないのはデザインだ。とくに顔つき。このクルマにこのグリルはないでしょ。まもなく旧型になる現行プリウスにも勝っていない。空力優先ではあるのだろうが、もう少しこのクルマを魅力的に見せる努力があってもよかったのでは? インテリアとの調和もまったく取れていないし……。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
ビデオマガジン「ベストモータリング」の制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスに転身。新車から中古車、カスタマイズ事情からモータースポーツ、軽自動車から輸入高級車まで、幅広い守備範囲を誇る。「プロのクルマ好き!」を自負し、常にユーザー目線に立った執筆を心がけている。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  5. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る