NECは、奈良・神戸の観光地や駅、空港、商店街などの観光スポットでおサイフケータイやICカードを活用し、市民や観光客に観光スポットへの来訪・周遊を促すモバイル情報配信システムの社会実験を実施する。
実験は、携帯電話を用いた情報配信サービスの活用による観光地への集客効果を検証するもの。奈良は3月11日 - 3月29日、神戸は4月4日 - 4月22日実施する。
検証を行うシステムは、市民や観光客が持つおサイフケータイやICカードを観光スポットに設置したリーダにかざすと、携帯電話に現在訪れているスポットの案内情報や未訪問スポットへの案内情報、各観光スポットに関するクイズが配信される仕組み。
市内に点在する観光スポットへの来訪・周遊を促し、各地の集客および観光客・市民の交流に貢献するもの。
カードリーダは、奈良は奈良公園、東大寺近くの奥村記念館、三条通ショッピングモールなど、神戸は観光地北野、三宮から元町にかけての商店街、ハーバーランド神戸阪急などに設置、未訪問の観光スポットの情報を携帯電話から入手できる。また、各スポットを周遊してクイズやアンケートに回答すると、抽選で奈良絵の入った小物や神戸ワインなど各地のお勧め商品が当たる。
NECは、2006年からITを活用し地域の活性化を図る「UMAT」というビジョンを掲げ、観光活性化など地域の活動に参加してきた。今回の社会実験もこの活動の一環で、奈良・神戸の交通機関、観光施設、商店街、百貨店、観光協会など、地域の観光関連事業者とNECが一体となって取り組む。