JSR、欧州でS-SBRの商業生産を開始へ

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JSRは、ダウ・ヨーロッパ社が同社のドイツにあるシュコパウ工場で建設を進めていた、年間6万tの生産能力となる溶液重合SBR(S-SBR)製造ラインが完成したことを受け、50%にあたる3万tの引取権に関する契約に基づき、3月に商業生産を開始すると発表した。

今回の引取権の実施により、JSRの先端技術による高品質の製品の供給を拡大し、S-SBR市場でのJSRのポジションをグローバルに強化を図る。

S-SBRは、主にタイヤや工業用品用途に使用されている。最近は世界的な環境に対する意識の高まりを背景に、省燃費タイヤ用への需要が拡大している。
 
特に欧州では2012年には、自動車の二酸化炭素排出規制が強化される予定で、低燃費化の必要性から、省燃費タイヤ用途でS-SBRへのニーズが高まることが見込まれている。新プラントで生産S-SBRは、基本的に欧州での需要増に充当する方針。従来、日本から欧州へ輸出していた分は、日本、アジア地区での需要拡大に充てる計画で、今後、日・欧の生産拠点をベースにグローバル展開を図り、S-SBR事業の拡大を図る。

《レスポンス編集部》

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