NSK、二輪車ブレーキシステム用ボールねじを開発

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NSK、二輪車ブレーキシステム用ボールねじを開発
NSK、二輪車ブレーキシステム用ボールねじを開発 全 4 枚 拡大写真
日本精工(NSK)は、小型・軽量化したボールねじを開発し、世界で初めて二輪車のブレーキ・バイ・ワイヤシステムに採用されたと発表した。

大型スーパースポーツモデルのブレーキ操作を安心して行えるように、前・後輪連動ブレーキシステムとABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の双方を電子制御化し、より緻密にコントロールする装置の採用が広がっている。

このブレーキシステムでは、最適な制動力をECU(エレクトロリック・コントロール・ユニット)が検知・演算し、前輪側と後輪側、それぞれのブレーキユニット内に配置されたモータの回転で油圧を発生させるブレーキ・バイ・ワイヤシステムとなる。

今回、同社が開発したブレーキシステム用ボールねじは、モータの回転を直線運動に変換し、ねじ軸でピストンを押して油圧を発生させる機構に採用された。

開発したボールねじはボールがねじ回路以外に入り込みボールねじがロックし、ブレーキ非作動を防ぐため、使用しないねじ回路の溝を浅くする構造とした。また、コマの材質は従来の樹脂製に代わり、信頼性が高い金属製とした。実用化では、多くのシミュレーション、耐久試験により、その信頼性を実証している。

また、開発品は小型化が可能なコマ式ボールねじを採用し、コマ固定部品を廃止することで、さらに小型化した。また、ねじ軸で直接ピストンを押す構造とし、ピストンを押すプッシュロッドを廃止した。これらにより、二輪車のCVTに採用されているボールねじに比べ、約70%軽量化している。

《レスポンス編集部》

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