ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイ(オーバルコース)を舞台に、9月17 - 19日に開催される「BRIDGESTONE INDY JAPAN 300mile」の記者発表会が、3月12日に東京青山のホンダ本社にて開催された。
このレースは、アメリカ最高峰のオープホイールカテゴリーである「IRLインディカー・シリーズ」の今季第16戦。例年、もてぎ開催は4月だったが、今季はシリーズ終盤の9月に移行。ここを終えれば残すは最終第17戦のみという状況なので、場合によっては日本でシリーズチャンピオンが決する可能性もあるという、大詰めの緊張感を味わえるラウンド設定となった。
シリーズは全車ホンダ・エンジン&ファイアストン・タイヤのワンメイクで争われる。ファイアストン・ブランドを展開するブリヂストンは、7年連続でIRLもてぎ開催の冠スポンサーを務めることとなった。
この日の発表会には、インディカー・シリーズへのフル参戦2年目を迎える武藤英紀も出席。シリーズの開幕(4月5日決勝)を目前に控え、「体調も良く、テストもうまく進められている。今年の目標は『勝つこと』、それ以外いらない」と、力強く宣言。さらに具体的に「2つの目標があります。まず、インディジャパンの前に勝って、もてぎに凱旋すること。そして、インディジャパンで母国優勝を達成する。すべてをかけて、絶対にもてぎで優勝します」と語った。フル参戦1年目の昨年、アイオワ戦では日本人歴代最高位となる2位に入るなど善戦した武藤だけに、期待は高まる。
インディジャパンにスポット出場が決定しているロジャー安川も登場し、「(過去の参戦に比べて比較的)早くに参戦が決定したので、余裕を持って準備を進められる」と、もてぎ戦への決意を表明。そして、昨年のもてぎでシリーズ史上初の女性ウイナーとなったダニカ・パトリックからは、「今年はシリーズチャンピオンと、もてぎ連覇が目標」というメッセージが届いた。
大会は、9月19日(日曜)が決勝レースとなる。