【ヤマハ VMAX 新型発表】初代は米発、新型は日本発を意識させたデザイン

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【ヤマハ VMAX 新型発表】初代は米発、新型は日本発を意識させたデザイン
【ヤマハ VMAX 新型発表】初代は米発、新型は日本発を意識させたデザイン 全 14 枚 拡大写真

3月10日に新型『VMAX』を発表したヤマハは、発表会上にデザインを担当したGKダイナミックス 一条厚(あつし)氏をゲストに呼んだ。一条氏はプライベートでもバイクを趣味にしている人物で、なんと『VMAX』を3台も所有している。

「GKダイナミックス」は、さまざまなプロダクトデザインを作り上げているデザインオフィス。JRやコスモ石油、JRAなど、さまざまなデザインを担当している。そんなGKダイナミックスとヤマハ発動機の付き合いは、54年前の『YA1』の開発から続いている。そして、初代『VMAX』も担当している。

一条氏は「初代VMAXはアメリカンスピリットがテーマだったが、新型VMAXは日本の造形美を意識した」と語った。デザインで使用したスケッチは、GKダイナミックス史上最多となる枚数。発表会ではその一部が映像で公開されたが、床一面に大量のスケッチが敷き詰められていた。

デザインのイメージは「金剛力士像」で、力強さを意識して設計している。この形こそ西洋にはない、日本独自のデザインだと一条氏は言う。そして、VMAXの特徴であるフロントの大口径エアインテークとマフラーは「無限大(∞)」と「4気筒」をイメージ。確かに新型のエアインテークとマフラーを正面と後方から見ると、「∞」の形に見える。

一条氏が強調したのは、バイクの原寸クレイモデル(立体粘土モデル)の作成。「世界中探しても、デザイナー自らがクレイモデルを造形しているメーカーはありません。我々がクレイモデルにこだわる理由は、この彫刻からいい形が生まれてくるからです。なので、我々は多くの時間をかけてクレイモデルを作り、デザインを試行錯誤しました」と熱くコメントした。

そして最後に一条氏は、「長い開発の歴史は終わりました。これからはユーザーのみなさんがこの車を育てていってほしい」と締めた。

《佐藤隆博》

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