【プリウス プロトタイプ 試乗】デザインは無個性、走りは向上…長嶋達人

試乗記 国産車
【プリウス プロトタイプ 試乗】デザインは無個性、走りは向上…長嶋達人
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新型『プリウス』(試乗はプロトタイプ)は、ベースエンジンの排気量が大きくなり、ハイブリッドシステムの基本になる構造や制御も進化しているため、走行に関する能力は、従来モデルより格段に向上している。

燃費についてはドライバーの好みによって「標準走行モード」と「エコモード」「パワーモード」をスイッチ操作一つで切り替えることができる。

だが、上り下りが頻繁に続く道路の上りを走行するとき、ストレスを感じないような加速を得ながらアクセル操作をしたりすると、かえってエコモードよりもノーマルモードのほうが燃費が良くなったりすることもある。こんなときには「自分のドラテクはコンピューターコントロールに勝った」なんて気がして、なんとなく嬉しくなったりもする。

それは別として、燃費に関しては、かなり小気味の良い走り方をしても、おそらく実用燃費が20km/リットル前後を保つことができそうな様子は感じられる。

エクステリアデザインはホンダ『インサイト』と同じように、さもデザイナーが「新時代のエコカーのボディラインはこれだ!」なんていうふうに思っているかのような個性の無さを感じさせられて、ちょっと嬉しくない。また、だだっ広い感じのダッシュボードは、車幅感覚がつかみ難いところがあり、これも好みではない。

結論としては、お値段の様子を見つつ「けっこう買いかな?」って気がしないでもない。

■5つ星評価
パッケージング:★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

長嶋達人|自動車ジャーナリスト
1942年東京生まれ。自動車雑誌編集、自動車整備工場整備士、フロントマンの後、フリー自動車ジャーナリスト。チューニング、メンテナンス、メカニズム等の記事を中心に、多数の自動車雑誌に執筆。現在まで、自動車メカニズム関連単行本執筆10冊以上。過去個人所有したクルマは、5.7リットル・V8エンジン搭載の米国製スポーツカー、国産ディーゼルエンジン搭載車、軽自動車など、好みの方向性に対する節操もなく十数台。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。二級ガソリン自動車整備士。

《長嶋達人》

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