ダイムラーは27日、メルセデスベンツ『SL63AMG』と『C63AMG』が、昨年に引き続いて、今シーズンのF1公式車両を務めると発表した。2台のAMGは、F1オーストラリアGPでデビューする。
2008年、ダイムラーはメルセデスベンツSL63AMGとC63AMGエステート(日本名:C63AMGステーションワゴン)のF1オフィシャルカーを製作。SL63はセーフティカー、C63はメディカルカーとして活躍した。2009年のF1オフィシャルカーも昨年同様、AMGの特別車両製作部門、「AMGパフォーマンスセンター」が手がけている。
SL63AMGは6.2リットルV8(525ps)を搭載。わずか0.01秒でシフトチェンジを可能にする「AMGスピードシフト」と組み合わせられ、0-100km/h加速4.4秒という性能を発揮する。
ノーマルでも十分速いSL63を、AMGパフォーマンスセンターがチューニング。ボディはボンネット、前後バンパー、フェンダーをカーボンファイバーに変更。220kgもの軽量化に成功し、車重は1750kgとなった。ルーフにはフラッシュライトが装着される。
さらに、サスペンションを強化。ブレーキも大容量タイプで、キャリパーは前6ピストン、後ろ4ピストン。ローター径はフロント390mm、リア360mmの大径タイプが奢られる。前後タイヤはそれぞれ、255/35ZR19、285/35ZR19となる。
C63AMGは6.2リットルV8(457ps)を搭載。足回りのチューニングはSL63に準じる。メディカルカーなので、荷室には緊急用の医療器具が積み込まれているのが特徴だ。
2台のオフィシャルカーは2009年のF1全17戦をサポート。まずは29日のオーストラリアGP決勝レースに向けて、スタンバイしている。