日本自動車工業会が30日発表した2月の国内四輪車生産台数は48万1396台で、前年同月にくらべ56.2%減と大幅なマイナスだった。各社が年明けから在庫削減を進めているためで、減少幅は1月よりも15ポイント拡大した。
生産の前年割れはこれで5か月連続。乗用車が前年同月にくらべ57.4%減、トラックが同47.9%減、バスが同51.1%減だった。乗用車のうち普通車は同71.9%のマイナスで、輸出向け車両の減産が大幅に進んだ。小型車は同46.9%減。軽自動車も同13.2%減と減速している。
2月の国内市場(登録車・軽自動車合計)38万576台と、前年同月にくらべ24.3%の減少となり7月連続で前年同期を下回った。輸出は同36.1%の減少。
販売や輸出のマイナス幅にくらべ生産の減少幅が5割以上と大きいのは、各社が昨年秋以降に膨らんだ在庫を一気に減らそうとしているためだ。