三井物産は30日、同社が12.5%出資するサハリンエナジー社(SE社)がロシア連邦サハリン州プリゴロドノエ港にあるLNG生産・出荷設備から液化天然ガス(LNG)の出荷を開始したと発表した。出荷されたLNGは、東京ガス、東京電力向けとなる。
サハリンIIプロジェクトのLNG生産設備は、年間960万tの最大生産能力を持つ予定。同設備から生産されるLNGは、約6割が日本へ供給される予定。
今回の出荷は、ロシア連邦からの初のLNG出荷であるとともに、日本から近距離に位置する供給ソースとして、今後、アジア・太平洋地域へのエネルギー安定供給、供給源の多様化へ貢献する見通し。
三井物産はSE社の株主として、昨年12月に開始された原油通年生産と出荷に続き、今回のLNG出荷の開始をサハリンIIプロジェクトにおける重要なマイルストーンと捉えており、引き続きプロジェクトの原油・LNG安定供給体制確立に向けた支援を継続するとしている。