トヨタ自動車が26日に発表した5代目の新型『クラウンマジェスタ』は、先代マジェスタと『セルシオ』のユーザーをメインターゲットとしている。
同社トヨタ店営業本部の担当者は先代マジェスタのユーザーについて、「約10%が前セルシオのオーナー。国内ではセルシオがまだ7万台走っている。こうした先代マジェスタやセルシオのオーナーは、トヨタブランドを愛していて、レクサスブランドへ移行いなかった人たちと予想できる」と話す。
5代目となる新型マジェスタのユーザーについて同担当者は、「5万3000台いる先代マジェスタからの乗り換えが4割、セルシオからが2割、『クラウンロイヤル』『クラウンアスリート』などからの上級移行が1割ぐらいと考えている」という。
残りは3割。「1割は、トヨタ店で付き合いのあるユーザーたちからで、『エスティマ』などの“ミニバン卒業生”などの『もう一度セダンに戻りたい』という人たち。さらに残りの2割が、輸入車やレクサスブランドからだと想定している」(同担当者)。
「希望としてはセルシオのオーナーがすべてマジェスタに乗り換えてくれればいいのだが…」(他の担当者)。
同社は、先代マジェスタからの“モデルチェンジ乗り換え組”を取り込むことには自信を持っているようだが、2割のセルシオオーナーをどう取り込むかについては販売店とともに緻密な戦略を立てていく姿勢だ。