ホンダの北米高級車ブランド、アキュラは30日、今秋発売する新型クロスオーバーの車名を『ZDX』と正式発表した。プロトタイプは4月8日に開幕するニューヨークモーターショーで初公開される。
ZDXはクーペとSUVを融合したスタイリングが特徴。アキュラは新型を「ラグジュアリーな4ドアスポーツクーペ」と表現する。アキュラの大型SUV、『MDX』のシャシーをベースに開発され、アキュラのSUVラインナップでは、『RDX』と『MDX』の中間に位置づけられる。現地でのライバルは、BMW『X6』やインフィニティ『FX』だ。
すでにアキュラはZDXのティーザーキャンペーンを開始しており、暗闇に浮かび上がる新型の写真を公開している。真横の写真からはクーペのようなルーフラインとCピラー付近に隠された後部ドアハンドル、真上の写真からはグラマラスなフェンダーラインが確認できる。また、テールランプは斬新なデザインで、フロントにはLEDヘッドランプを採用。グリルはアキュラ車に共通する5角形タイプが装着されるようだ。
エンジンは『TL』や『MDX』などと同じ3.7リットルV6(306ps)になるもよう。『RL』(日本名:ホンダ『レジェンド』)で定評ある4WDシステム、「SH-AWD」が搭載されるという。これに関しては、ドイツ・ニュルブルクリンクでテストを行うZDXが目撃されている。
アキュラZDXは、4月8日に開幕するニューヨークモーターショーで正式発表。北米では2010年モデルと今秋に発売される。アキュラ部門のジェフ・コンラッド執行役員は、「ZDXは今までのアキュラになかった車。新しい高級車を定義づける」と自信たっぷり。正式デビューに期待が高まる。