日清紡、プラチナを使用しない燃料電池用触媒を開発

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日清紡は31日、燃料電池に使用されている白金に代わる触媒として開発中だった「カーボンアロイ触媒」の世界最高レベルの発電性能を確認することができたと発表した。

カーボンアロイ触媒の発電性能は開放電圧が0.98V、1平方cmあたり0.2A時の電圧が0.67V、出力密度が1平方cmあたり525mW。
 
燃料電池は、環境性能の高さから自動車や家庭用向けに需要拡大が見込まれているが、本格的な普及には、高価で有限な資源である白金に代わる触媒の開発が不可欠だ。今回、開発したカーボンアロイ触媒は、希少資源を一切使用せず、工業的生産が可能なカーボンを主原料にしているため、安定した供給体制で燃料電池のコストを大幅に抑え、燃料電池の本格的な普及を加速するもとしている。
 
また、白金は発電中に溶解し、燃料電池の部材を腐食させることが課題だが、カーボンアロイ触媒ではこの問題は発生せず、白金に比べ電池寿命を長くできる。
 
同社では引続きカーボンアロイ触媒の発電性能を高めて実用化を目指す。

《レスポンス編集部》

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