【ホンダ インサイト 試乗】コーチング機能を駆使…こもだきよし

試乗記 国産車
【ホンダ インサイト 試乗】コーチング機能を駆使…こもだきよし
【ホンダ インサイト 試乗】コーチング機能を駆使…こもだきよし 全 5 枚 拡大写真

『インサイト』を運転していておもしろいのは、エコドライブをするためのコーチング機能をチェックしながら走るときだ。ハイブリッド車といってもいつも最高の燃費とは限らない。普通のクルマと同じく走り方によって燃費は変わるのだ。ドライバーがどんな走り方をしたら燃費が良くなるのか知ることで、より良いエコドライブができるようになる。

アンビエントメーターはスピードメーターの上に出てくる色の帯だ。地球をイメージした半円になっている。ここが走り方(アクセルペダルの踏み方)によって「緑」、「緑青」、「青」と三色に変化する。

アクセルペダルを踏んでいないとき、浅く踏んでいるときは「緑」、深く踏み込むと「青」になる。その中間の少し深く踏み込んでいるときは「緑青」になる。良い燃費をマークするためには、加速のときにややアクセルペダルを踏み込み気味にして「青」の手前の「緑青」にする。十分な加速力を得ながらよい燃費になる。

一般的なイメージではなるべくゆっくり加速した方が燃費は良くなりそうだが、実はそうでもない。当然ながら一定スピードで走っているときが一番良い燃費になるわけで、どんどん加速して早めに一定スピードにすることをテーマにするといい。ゆっくり加速すると低いギヤで走る距離が長くなり、エンジンの爆発回数が増え燃料を余計に消費するのだ。これはハイブリッド車でなくても同じだ。

インサイトの場合、加速するときはアンビエントメーターが「緑青」になるようにアクセルペダルを踏み込むとちょうどいい。「青」になってしまうとより強い加速になるが、エンジン回転数が上がってしまいガソリン消費が増えてしまうのだ。

計器盤の左側にあるのは充電計。アクセルペダルを全部戻している場合に充電するが、さらにブレーキペダルを踏み込むとより充電量が増える。充電計の針が上になり、限界を超えない範囲でブレーキペダルを踏むといい。赤信号などで止まるときは、なるべく長くブレーキを使ってスピードを落とすことで充電時間を長くできる。だから強いブレーキでいっきに止まってしまわない方が、加速のときに使うモーターのエネルギーを確保できるのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

こもだきよし|モータージャーナリスト
クルマ好きというより運転が好きなモータージャーナリスト。日本自動車ジャーナリスト協会副会長、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクター、JAF交通安全委員会委員、警察庁各種懇談会委員などを務める。

《こもだきよし》

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