トヨタ自動車『プリウス』(20.4km/リットル)が普通車部門で3年連続1位。この春発売される3代目の次期プリウスにも、e燃費のデータを反映した改良が施されていると、同社第2乗用車センターの中村昭氏はいう。
「プリウスの燃費が落ちるシーズンは冬。エアコン使用時の燃費に差が出てしまう。プリウスの燃費は年間を通して差がでる。このクルマはエンジンの発熱量が少ないぶん、ヒーター性能が落ちる。いっぽう夏場のエアコンは電動コンプレッサーを動かすときに燃費が落ちる。次期プリウスのエアコン改良は、燃費向上にも大きく貢献している」
エアコン改良はプリウスの進化の一例に過ぎない。中村氏は「内燃機関まわりよりも周辺機器の技術向上がかなり大きい。今後も遅れている周辺機器についての開発を進めていきたい」と話す。
3年連続1位という華々しい実績を受け中村氏は、「この受賞はユーザーへのアピールに有効で、販売につながることを期待している。また、スタッフのものづくりに対する士気が高まるのもうれしい」と喜びを語っていた。