ハイテン成形用金型鋼材に最適な冷間ダイス鋼---日本高周波鋼業が開発

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日本高周波鋼業は3日、ハイテン成形用金型鋼材に最適な冷間ダイス鋼『ノーガ』を開発し、4月から販売を開始すると発表した。

自動車業界で、燃費改善による環境対策のための軽量化と衝突安全性向上のための高強度化の両立から、高張力鋼板(ハイテン)の使用が進んでいる。

一方で、プレスの現場ではハイテンの高強度化に伴い成形用金型への負荷が増加し、金型寿命の向上が課題となっている。さらに、金型製作におけるトータルリードタイムの短縮や、金型メンテナンス時間の軽減のため、加工性・耐かじり性・溶接性・熱処理変寸性の良好な金型用鋼材に対するニーズが高まっている。

日本高周波鋼業は神戸製鋼所材料研究所との共同研究により、従来の冷間ダイス鋼の概念を大きく打ち破り、これらのニーズに対応した新商品の開発に成功した。

特徴は、金型製作コストを大幅に低減する被削性、金型精度の維持に重要な熱処理変寸の最小化と等方化、金型の設計変更や補修を容易にする優れた溶接性など、従来の改良冷間ダイス鋼では達成できなかった領域まで特性を高めている。また、負荷が過酷になるハイテン成形には、金型への表面被覆処理が多用されるが、その時の表面被膜と金型母材の密着性を向上、耐かじり性を従来鋼より大幅に改善した。

工具鋼の販売・加工・熱処理を行う同社の子会社カムスは、昨年9月に中部地区の中部テクノセンターで表面処理事業を開始しており、ノーガはこの表面処理との相乗効果によってハイテン材成形の革新を図るとしている。

《レスポンス編集部》

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