帝国データバンクが8日に発表した2008年度の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年度比16.8%増の1万3234件と、3年連続で増加した。負債総額は同147.1%増の13兆6709億2700万円と戦後5番目に高い水準だった。
急激な景気後退の影響で、中小・零細事業者を中心に「不況型倒産」が同20.1%増と大幅に増えた。また、不動産関係を中心に大型倒産が相次いだことから、グループ会社などを含めた連鎖倒産も792件発生した。
全ての業種で倒産件数は増加したが、特に燃料価格高騰が影響した運輸業が大幅に増えた。また、年度後半にかけて電機・自動車メーカーの減産本格化で、電機・自動車関連の製造業や卸売業の倒産が増加基調で推移した。
負債総額が急増したのはリーマン・ブラザーズ証券が戦後2番目の負債で倒産したほか、大和生命保険の倒産もあったため。