【ニューヨークモーターショー09】メルセデスベンツ Eクラス に究極のクリーンディーゼル

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【ニューヨークモーターショー09】メルセデスベンツ Eクラス に究極のクリーンディーゼル
【ニューヨークモーターショー09】メルセデスベンツ Eクラス に究極のクリーンディーゼル 全 6 枚 拡大写真

ダイムラーは8日、ニューヨークモーターショーでメルセデスベンツ『Eクラス』のコンセプトカー、『E250ブルーテック』を披露した。米国のBIN5、欧州のユーロ6を満たすクリーンな排出ガスと、18.3km/リットルの低燃費を両立している。

「ブルーテック」は、ダイムラーが推進しているクリーンディーゼルテクノロジー。NOx吸蔵還元触媒や尿素噴射装置をSCR(選択還元触媒)やDPFと組み合わせて、排出ガス中のNOxなどの有害物質を削減するシステムだ。また、「アドブルー」インジェクションも採用。薄めた尿素を触媒内に噴射することで、NOxとアンモニアを化学反応させ、水と窒素に分解する。ダイムラーによると、ブルーテックとアドブルーインジェクションの組み合わせで、NOxは約80%削減できるという。

ブルーテックは、おもに北米市場をターゲットにしており、2006年10月に先代『Eクラス』に搭載され、米国へ上陸。2008年7月には『Rクラス』、『Mクラス』、『GLクラス』に拡大設定された。

E250ブルーテックは、最新の2.2リットル直4ツインターボディーゼル「CDI」を積む。ブルーテックの核となるSCRやアドブルーインジェクションに加えて、4世代目となるコモンレールピエゾインジェクター、EGR(排出ガス再循環システム)などを採用。排出ガス性能は米国のBIN5と、欧州で2014年9月施行予定のユーロ6を満たしている。

燃費性能にも優れ、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地11.9 km/リットル、高速16.6km/リットル、複合で18.3 km/リットル。204ps、51kgmもの高性能を発揮しながら、驚異的な低燃費も実現している。トランスミッションは7速ATの「7Gトロニック」だ。

E250ブルーテックは現時点ではコンセプトカーだが、早ければ年内には米国市場へ投入される見込み。ダイムラーは「世界一、クリーンなディーゼル」と自信を見せる。ちなみに、欧州には3.0リットルV6ターボディーゼル(211ps、55.1kgm)の「E350ブルーテック」を、9月に発売することが決定している。

《森脇稔》

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