【ニューヨークモーターショー09】レンジローバースポーツ、力強くマイナーチェンジ

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【ニューヨークモーターショー09】レンジローバースポーツ、力強くマイナーチェンジ
【ニューヨークモーターショー09】レンジローバースポーツ、力強くマイナーチェンジ 全 13 枚 拡大写真

ランドローバーは8日、ニューヨークモーターショーで『レンジローバースポーツ』のマイナーチェンジモデルを初公開した。『レンジローバー』と同様に、内外装のアップトゥデートや新エンジン採用がニュースだ。

レンジローバースポーツは、2005年1月のデトロイトモーターショーで発表。レンジローバーと『ディスカバリー』の間を埋める車種として開発された。レンジローバーよりもスポーティなキャラクターが特徴で、ランドローバーは、レンジローバースポーツを「スポーツツアラーSUV」と呼ぶ。

エクステリアはフロントを中心に手を加えた。グリルはハニカムメッシュのデザインで、ヘッドランプはLED仕様。バンパーも新形状で、開口部が大きくなっている。
リアは控えめな改良で、ガーニッシュをボディ同色に変更し、テールランプの配色を変えている。

インテリアはインパネ中央のオーディオ&空調パネルを一新。クロームメッキで縁どったダイヤルスイッチを配置した。スイッチ類の数は約50%減らし、操作性に配慮。最上段には5インチのTFTモニターが置かれる。エンジンスタートはボタン式に変更。シートは新デザインとなりサポート性を向上すると同時に、レザーの使用部位を拡大し、さらに洗練された空間に仕立てた。

エンジンは、ガソリンがスーパーチャージャーとNAの2機種、ディーゼルが1機種の合計3ユニット。ガソリンNAは北米、ディーゼルは欧州向けとなる。

ガソリンは直噴5.0リットルV8「LR-V8」型。ジャガー&ランドローバーが開発したユニットで、すでにジャガー『XF』や『XK』に搭載されている。NAとスーパーチャージャーの2種類を用意し、低回転域から発揮される豊かなトルクがセールスポイント。環境性能も引き上げられた。

スーパーチャージャー版は、従来の4.2リットルV8に代わるユニットで、5.0リットルV8にイートン製スーパーチャージャーを組み合わせ、最大出力510ps、最大トルク63.8kgmを発生。旧4.2リットルよりも、パワーは29%、トルクは12%アップし、0-96km/h加速は5.9秒と一級の性能を披露する。ブレンボ製ブレーキも専用装備した。

NA版は従来の4.4リットルV8の後継ユニット。新5.0リットルV8は最大出力375ps、最大トルク51.9kgmを発生する。旧4.4リットルと比較して、パワーは25%、トルクは19%向上。0-96km/h加速は0.1秒短縮し、7.2秒で駆け抜ける。

環境性能も向上しており、スーパーチャージャーの場合、燃費は6.2%、CO2排出量は7%改善。欧州複合モード燃費は6.7km/リットル、CO2排出量は353g/kmだ。トランスミッションは両ユニットともに、ZF製6速ATである。

欧州向けのディーゼルは、3.0リットルV6ツインターボディーゼル(245ps、61.2kgm)。従来の2.7リットルV6比でパワーは29%、トルクは36%向上させながら、燃費は9%改善し、欧州複合モード10.9km/リットル、CO2排出量は8.3%減の243g/kmをマークする。トランスミッションはガソリンと同じく、ZF製6速ATだ。

ランドローバー独自のオフロード向け装備、「テレインレスポンス」には、砂地でのスタックを防ぐ「サンドローンチコントロール」を新採用。伝統のオフロード性能に、いっそうの磨きをかけている。

新しいレンジローバースポーツは、再びBMW『X5』やポルシェ『カイエン』などのライバルに対抗できる商品力を得たといえそうだ。

《森脇稔》

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