コマツ、生産体制を再編---真岡工場と小松工場を閉鎖へ

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コマツ、生産体制を再編---真岡工場と小松工場を閉鎖へ
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コマツは14日、生産効率向上による競争力強化と収益力向上を図るため、建設機械・車両と産業機械の両部門の国内生産体制を再編すると発表した。

昨年後半以降の世界的な景気後退を背景に、建設機械・車両、産業機械の両部門とも市場環境は厳しくなっている。この急激な環境変化に対して、既に在庫の早期適正化を目指した生産調整に加え、欧米で工場・ラインの統廃合や生産機種の絞込み、国内販売体制の再編、100%子会社のコマツユーティリティの工場・本社機能の集約、全社的な固定費削減などに取り組んできた。

将来に備えて、更なる体質強化を図ることが重要と判断、より効率的で最適な生産体制を構築するため、真岡工場(栃木県真岡市)・小松工場(石川県小松市)の閉鎖と茨城工場(茨城県ひたちなか市)・金沢工場(石川県金沢市)などへの生産移管を決定した。
 
また、100%子会社であるコマツNTCも、このほど神奈川県横須賀市で行っているワイヤーソーの生産を富山地区に集約する。
 
現在真岡工場で生産しているダンプトラック(リジット式)とアーティキュレートダンプトラックは茨城工場へ、積載重量10t以上の大型フォークリフトは、コマツユーティリティへ、アクスルについては使用機種に応じ、小山工場と粟津工場へそれぞれ生産を移管する。
 
大型プレス機械の生産は、現在小松工場と金沢工場の二工場で行っているが、組立を金沢工場に集約し、機械加工は中型プレス機械の生産を委託している石川県内の協力企業である鈴木鉄工に移管・集約する。
 
これに伴い、2010年3月末を目処に小松工場を閉鎖する。加えて、中型プレス機械の組立を鈴木鉄工から金沢工場へ移管し、鈴木鉄工は大型から中型までの機械加工に特化する。
 
また、コマツNTCは、ワイヤーソーの生産を行っている技術センター(神奈川県横須賀市)を富山地区(富山県南砺市)に集約し、経営資源を有効活用することで、生産の効率化、開発のスピードアップなどを図る。
 
今回の生産体制の再編で2009年3月期連結業績の税引前利益に約65億円の効果を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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