長城汽車(GREAT WALL)は河北省保定市を本拠とする自動車メーカー。設立は1976年。2007年には新設のエンジン工場を立ち上げ、現在120以上の国と地域に 自動車の輸出をおこなっている。2010年には50万台の生産台数を見込む。
同社の『Florid』はトヨタ『ヴィッツ』のコピー車として話題となったコンパクトモデル。ヘッドライトの形状を若干変えたり、『イスト』(旧型)のようにCピラーをブラックアウトしてガラス面がリアまで回り込むデザイン手法をとってはいるが、違うのはその部分くらい。公表スペックによると全長 3907(3785)mm・全幅1694(1695)mm・全高1521(1520)mm、ホイールベースは2368(2460)mm(カッコの数字はヴィッツ)。
CVTと組み合わされるエンジンはドイツのMCD Power社製を自社でノックダウン生産しており、Frolidに搭載されるのは1.5リットルの直列4気筒。最高出力は77kW、最大トルクは138Nm。ユーロ4相当の排出ガス基準をクリアするという。 サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアはトーションビームで、サス形式もヴィッツと同じ。このクラスとしてはスタンダードな懸架方式だ。