【上海モーターショー09】ジーリー、迫力のスポーツカー…似ていない!

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【上海モーターショー09】ジーリー、迫力のスポーツカー…似ていない!
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中国ジーリー(吉利)自動車は20日、上海モーターショーで『GTコンセプト』を披露した。2008年の北京モーターショーで初公開した同名コンセプトカーの発展形で、市販を意識した作り込みが行われている。

ジーリーは外資と提携していない中国民族系メーカー。2006年1月のデトロイトモーターショーに初出展し、「1万ドル以下の新型車を米国で発売する」と宣言して、おおいに話題を振りまいた。

GTコンセプトは、昨年の北京モーターショーで初公開。中国人デザイナーとエンジニアが開発した完全オリジナルの2ドアスポーツカーで、ドアや内装は未装備のモックアップ状態での展示だった。

北京でベールを脱いだGTコンセプトは、意外な面で海外メディアの注目を集めることになる。その理由は「他車に似ていない」ということ。日本車や欧州車のコピーが氾濫する中国製コンセプトカーにあって、オリジナリティを貫いているという点で高く評価されたわけである。

そのGTコンセプトが、今年の上海では大きく進化。サイドドアにはガルウイング方式が採用され、アグレッシブなフォルムにいっそうの磨きをかけた。またインテリアも完全に表現されており、市販が近いことを予感させる。エンジンは昨年と同じく、3.5リットルV6(225ps)だ。

関係者によると、ジーリーは近い将来、GTコンセプトの市販を計画。その際には『ジーリータイガー』のネーミングで販売されるという。なるほど、攻撃的なフロントマスクは虎をイメージさせるものだ。

かつてトヨタから、エンブレムの商標権を巡って訴えられた「前科」のあるジーリーだが、このGTコンセプトは高いオリジナリティを感じさせてくれる1台といえそうだ。

《森脇稔》

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