【トヨタ クラウンマジェスタ 試乗】見栄を張らないお金持ちのクルマ…西川淳

試乗記 国産車
【トヨタ クラウンマジェスタ 試乗】見栄を張らないお金持ちのクルマ…西川淳
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ものすごく静かなクルマだ。機械じみた音のボリュームがたいへん小さい。特に後席。前の席との会話が驚くほど明瞭で話が弾む。空力をちゃんとやったのだ。風切り音もさることながら、フロア下からの音が殺されているのも利いている。

【画像全9枚】

内外装の見栄えは大したことがない。はっきり言って、旧型の方が高級車然としていた。メッキが少ないのはいいけれど、ちょっと貧相すぎやしないかと心配になるくらい。特に後からの見た目。(クルマ好きには)とても乗り出し800万円以上のクルマには見えない。

けれども走りは、国内の交通環境の中において、安楽運転できるという点で一級品だろう。最高峰であっても、トヨタ車はトヨタ車だ。いきなり乗って戸惑うということがない。このクルマには、だらんとした格好でのリラックスドライブがよく似合うし、ラク。

要するにクラウンマジェスタは、クルマで見栄を張らなくてもいいお金持ちのためのクルマだ。見栄を張りたい人は、ベンツかビーエムかレクサスに乗ればよろしい。クルマが、そう言っている。

だから、前のマジェよりも高速安定性が良くなったとか、ハンドリングがしっくりくるとか、そんなことは二の次で、安全装備が充実しているとか、後席への乗り降りがし易くなったとか、そういうことの方が大事。買う前も買った後も、別にほかのクルマなんか気にならない。そんな人にとっては、とてもよくできた“高いクルマ”だと思う。

■5つ星評価
パッケージ:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
おすすめ度:★★★

西川淳|自動車ライター
昭和40年生まれ、奈良県出身。スーパーカーをこよなく愛し、イタリア車に大いにはまりながらも、高性能ドイツ車を尊敬してやまず、新旧日本車もカワイクて仕方がない。三国同盟的浪花節クルマおたく。

《西川淳》

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