【アルファロメオ MiTo 試乗】小股の切れ上がったホットハッチ…西川淳

試乗記 国産車
【アルファロメオ MiTo 試乗】小股の切れ上がったホットハッチ…西川淳
【アルファロメオ MiTo 試乗】小股の切れ上がったホットハッチ…西川淳 全 9 枚 拡大写真

ハッチバックでもスタイリッシュで格好いいクルマは作れる! 写真で見るよりも実物の方が数段見応えのある『MiTo』(ミト)は、見るからにホットなハッチだ。クルマなのに“小股の切れ上がった”という表現がぴったり。見れば見るほどに惹かれてしまう。

【画像全9枚】

もちろん、走りも熱い。このクラスとしては珍しい、流行りのモード別走行パターン制御(DNA)搭載がウリだが、ノーマルモードでも十分にスポーティだ。それでいて、街を流しているときの走りの質感は上級モデル『159』あたりと同質。ナカミが同じはずのアバルト『グランデプント』よりも随分とリファインされた走りである。ダイナミックモードでは、トルクも増して途端にキレた走りをみせ、ドキッとするくらい愉快だが、普段乗りにはちょっとステアリングフィールが過敏すぎるか。

とにかく、素直に楽しいと思えるクルマである。新しい技術もDNA以外はこれといってないし、当世必須のエコテクもみえない。かといって、飛び級できるような優等生でもない。けれども、運転していて楽しい。テクニックなんて関係なく、踏んで回してまた踏んで、楽しい。そういうクルマ造りは、やっぱりイタリア車の得意とするところだ。

アバルト系も同じだが、少しオトナ。けれども、やんちゃさは十分残っている。そして、スタイリッシュ。2ペダルはもう少し先だし、右ハンドルだけだし、ボディカラーも少ないけれども、そんな不満を補ってあまりある、純粋な魅力に溢れている。元気になりたい人は、ぜひ一度、ハンドルを握ってみてください。

■5つ星評価
パッケージ:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★★
おすすめ度:★★★★

西川淳|自動車ライター
昭和40年生まれ、奈良県出身。スーパーカーをこよなく愛し、イタリア車に大いにはまりながらも、高性能ドイツ車を尊敬してやまず、新旧日本車もカワイクて仕方がない。三国同盟的浪花節クルマおたく。

《西川淳》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 無線LAN内蔵&業界最大4.0インチ、ブリッツのレーザー&レーダー探知機「TL406RW」が発売
  2. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  3. 日産のピックアップトラック、『ナバラ』新型が11月19日デビューへ
  4. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  5. ポルシェ『911 GT3ツーリング』、コロンビアの熱帯雨林をテーマにした「オセロット」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る