ボルボカーズジャパンから発売された『V70』の50台限定車となる「2.5T Rデザイン」には、精悍さを追求した内外装の専用パーツ以外にも見逃せないポイントがある。それが現行型のV70では初めてとなるスポーツサスペンションの採用だ。
ボルボ・カーズ・ジャパン マーケティング部の岡田勝也さんは「V70 2.5T Rデザインにはスポーティで洗練された走りを予感させるスタイリングに見合ったハンドリングを提供してくれる、現行V70初のスポーツサスペンションが採用されています」
「サスペンションには硬めのセッティングが施されたスプリングやショックアブソーバーが採用され、スタビライザーも強化されていますが、むやみに硬くするのではなく乗り心地との調和を図りながら、ボルボらしいフラットな乗り味に仕上げています」とコメント。
事実、V70 2.5T Rデザインのフットワークは18インチタイヤとスポーツサスを採用しているとは思えないほど、しなやかなフィーリングに仕上がっている。多少荒れた路面を走っている時でも乗り心地が良く、高速の継ぎ目などの入力が大きな段差でもスムーズに衝撃を吸収してくれる。
それでいながらロールスピードやステアリング操作に対する追従性は標準車よりも高められており、軽快な走りを楽しむことができる。もちろん先代のV70 Rのようなスポーツモデルではないので、それなりのロール感がありハンドリングもマイルドな設定ではあるが、岡田さんの言う、スタイルに見合った洗練されたスポーティな走りを体感することができる。
動力性能はベースとなる「2.5T LE」と共通だが、このエンジンでも3リットル車並みの十分なトルクを低回転から発揮してくれるので、排気量以上のゆとりのある走りを与えてくれている。
内外装の専用デザインがセールスポイントのV70 2.5T Rデザインだが、スポーツサスペンションを採用した軽快なフットワークも、このモデルでしか味わうことができない魅力的な性能だ。