カカオとニンジンとジャガイモで走るF3
自動車 ニューモデル
新型車

F1に代表されるようにモータースポーツ参戦には多額の費用がかかるいっぽう、企業はスポンサー効果に疑問を持ち始め、モータースポーツの存続可能性が問われるようになった。そこでウォーリック大学では、環境的に許容される部品や技術を用いながら、競争力のあるレーシングカーを制作することにした。
プロトタイプは、持続可能で再生可能な素材で作られた、初めてのF3レーシングカーだ。エンジン以外はすべてF3のレギュレーションにのっとっている。プロトタイプのエンジンはバイオディーゼルエンジンで、燃料はチョコレートかすや植物性の廃油から精製される。
車体の主要部品も植物から生成されている。ステアリングホイールはニンジン(人参)などの根菜から、シートはアマ(亜麻)繊維と大豆油から作られた。潤滑油も植物油ベースだ。
クラッシュの後、破損した車体が食用に供される?
《高木啓》