MINI ジョージ・ハリスン仕様が登場…世界に1台
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ビートルズのギタリスト、ジョージ・ハリソン氏は2001年11月29日、肺癌と脳腫瘍により58歳で死去。自らもレースに出走した経験を持つ彼は、ニキ・ラウダ、ジャッキー・スチュワート、デーモン・ヒルなどの名ドライバーと親交を深めたとされる。
また、ジョージ・ハリソン氏は旧型『Mini』のファンとしても知られ、1966年には「クーパーS」をベースにした「サイケデリックMini」を製作。チベット仏教の影響を強く受けた彼が、旧型Miniのボディに、仏教由来の絵柄や文字を描いた1台だった。このMiniは1967年に放映されたビートルズ製作・主演のテレビ映画、『マジカルミステリーツアー』に起用されたことでも有名だ。
今回のMINIジョージ・ハリスン仕様は、その1966年式クーパーSがモチーフとなっている。ベースグレードは新型MINIの最強グレード「クーパーS」。赤いボディに表現された模様は、1966年のクーパーSとほぼ同じで、仏教独特の図像「ヤントラ」や「サンスクリット」文字が描かれている。
この世界に1台のMINIは、ジョージ・ハリスン氏が1973年に設立し、現在は妻のオリヴィア・ハリスンさんが代表を務める「マテリアルワールドチャリティ基金」に寄贈。年内にチャリティオークションに出品される。オリヴィア・ハリスンさんは、「ジョージは熱烈なMiniファンでした。彼もこの最新MINIの誕生を喜んでいると思います」とコメントしている。
ビートルズ関連のオークションは、高値が付くのが常識。このMINIジョージ・ハリスン仕様も、ビートルズファン垂涎のアイテムとなりそうだ。
《森脇稔》