16日に発売された新型BMW『Z4』のインテリアは、基本デザインこそ初代を踏襲しているが、全体的には大幅な質感の向上を果たしている。
平面的だったインパネは立体的なレイアウトとなり、エアコンスイッチの操作性やナビの視認性も向上。インパネ表面にもレザーが施され、木目パネルとの組み合わせにより、上質な雰囲気を高めてくれている。シフトレバーはセンターコンソールに残されているが、最近のBMWモデルと共通の操作性を持つ新デザインとなった。
また、新型Z4では全車にHDDナビが標準装備されているので、シフトレバー後方には「iドライブ」のコントロールダイヤルが装備されている。このiドライブのコントロールスイッチも新タイプとなり、ダイヤル周りに各ファンクションにダイレクトに切り替えられるスイッチが設置されたので、より使い勝手を向上させている。
パーキングブレーキも電気スイッチ式に変わったので、レバーがなくなりセンターコンソール周りがスッキリとして、小物を入れるスペースも増えている。
シートは「23i」は手動調整式のクロスシートだが「35i」には上質なカンザスレザーのパワーシートが標準装備される。このレザーシートの表面には日光の照射による温度上昇を防いでくれる加工が施されているので、オープンのまま駐車したとしても従来の本革シートシートよりも表面の温度が低く抑えられる。
トランクは全長が伸びたおかげでクローズ時は大幅に容量がアップした。クローズ時は310リットルもあるので実用性が高く、オープン時もルーフが納まっている下に180リットルのスペースが用意されているので、小型の旅行鞄程度なら収納することができる。
Z4のようなスポーツカーはスタイリングや走りの進化に目を奪われがちだが、質感と使い勝手を大きく向上させたインテリアにも見どころは多い。