市光工業が発表した09年3月期の連結決算は最終損益が170億8600万円の赤字に転落した。経営体質強化のための生産体制再構築計画により操業停止を予定している生産拠点などの減損損失を計上したこと、回収可能性の見直しによる繰延税金資産の取崩しを行ったことなどから大幅赤字を計上した。
売上高は前年同期比15.8%減の1020億円と減収だった。自動車生産台数の大幅減少の影響を受けて自動車部品事業が落ち込んだ。自動車関連以外の部門も減収だった。
営業損益は16億6800万円の赤字、経常損益は14億6300万円の赤字だった。
今期の業績見通しでは、売上高が同14.4%減の873億円、営業利益が3億9000万円、経常利益が3億8000万円、最終損益が15億9000万円の赤字の見通し。