フィアットは18日、『アバルトコルセbyサベルト』を発表した。競技用シート&シートベルトのトップブランド、サベルトと共同開発したレーシーな雰囲気のバケットシートだ。
このシートは、イタリアのサベルトスタイルセンターとアバルトスタイルセンターが設計。1960年代の名車、『アバルト595』や『アバルト695』のモノコックシートをイメージしてデザインされた。
素材は軽量なグラスファイバーが主体で、シート背面はSMC(シート・モールディング・コンパウンド)で覆った。フィアットによると、1脚の重量は『フィアット500』のシートと比較して、約10kg軽いという。
シート地はレザー+アルカンターラとファブリックの2種類。カラーはブラックが基本で、サイドと背面はホワイト仕上げ。背もたれ部分には「アバルト」のロゴ、角度調整ダイヤルにはさそりマークが入れられる。
アバルトコルセbyサベルトは、欧州のフェラーリ販売店が社用車として購入する200台の『アバルト500』に先行搭載。その後、欧州向けのアバルト全車とフィアット500や『グランデプント』3ドアに、純正オプションとして設定される。
アバルトは「シートの色とコーティングは、フェラーリ『F430スクーデリア』のバケットシートがモチーフ」と説明。レースイメージを強調したプロモーション活動を展開していく方針だ。