トヨタ、TSLカレッジ開講…販売店の物流改善を指南

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トヨタ自動車は、社内研修施設「藤岡技術研修センター」(愛知県豊田市西中山町)内に、「TSL(トヨタ・セールス・ロジスティクス)カレッジ」を25日に開設し、同日午前10時から同センターで、トヨタ役員、トヨタ販売店代表者らが出席して開所式を実施した。

TSLカレッでは、ジトヨタの国内販売店と海外代理店に対して、トヨタ生産方式に基づき、物流業務における改善とCS(顧客満足)向上を目的とした研修を実施する。

トヨタはこれまで、販売店・販売代理店に対する改善教育は、トヨタの担当者が各販売店、各代理店に出張して個別に実施していた。しかし、教育内容や手法など担当者によって差異が生じるのに加え、教育を受ける販売店、代理店スタッフの定着レベルにバラつきがあることが課題となっていた。

TSLカレッジは、これらの課題に対し、共通の指導要領を用い、訓練を重ねたトヨタの担当講師が指導することにより、販売店、代理店スタッフのノウハウレベルの均質化と生産性の向上を図ることを目的に開設した。

TSLカレッジは、講義室のほか、サービスフロントなどを設けた仮想店舗や内装洗浄が実施可能な中古車洗浄ラインといった設備を設置するなど、より実践的な研修の場としている。

具体的な研修は、販売店、代理店スタッフを改善インストラクターに養成する「TSLインストラクター研修コース」を6月1日から開始する。同コースには、「サービス物流改善」「誘致管理」「U-Car(中古車)物流改善」「BP(板金・塗装)物流改善」の4コースを設定、各コースとも4週間のメニューで構成する。

受講者は各自の専門分野に沿ったコースを選択し、コース修了後、自社内でインストラクターとしてノウハウを伝授する。

今年度はTSLインストラクター研修コースに国内外の約30社から約50人が参加する予定。

《レスポンス編集部》

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