【プジョー 308CC 試乗】次元が違う贅沢…金子浩久
試乗記
国産車

プジョー『308CC』で最初に驚かされるのが、エンジン。最新の直噴ターボエンジンは、たった1.6リッターしかないのにトルクが十分に発生し、どの回転域からも踏めばすぐに反応する。レスポンスが鋭く、とても扱いやすいが、出しゃばらず、縁の下の力持ちに徹しているところが好ましい。
10km/hまでなら走行中でも開閉できる電動ハードトップも、オープンエアモータリングの楽しさを1940年代前半から驚異的に実践しているプジョーならではの設計だ。20秒というのは標準的だが、10km/hと0km/hでは次元が違う。贅沢で、大人っぽく味わい深い。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
金子浩久|モータリングライター
1961年東京生まれ。著書に、『10年10万キロストーリー』、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』(共著)などがある。
《金子浩久》