【レクサス IS250C 試乗】開発責任者氏はわかっていない…金子浩久

試乗記 国産車
【レクサス IS250C 試乗】開発責任者氏はわかっていない…金子浩久
【レクサス IS250C 試乗】開発責任者氏はわかっていない…金子浩久 全 5 枚 拡大写真

レクサス『IS250C』は「IS250」の電動開閉ハードトップ版。開閉時間は20秒と、プジョー『308CC』に並ぶ。しかし、308CCは10km/hまでならば走行中でも開閉ができるのに対して、IS250Cは停止していなければ開閉不可能。  

開発責任者氏に訊ねると、「50km/hまでなら技術的に可能に作ってあるが、あえて安全面を考慮して0km/hでないと開閉できないように作ってある」とのこと。オープンカーにおいて、停まっていなければ開閉できないのと、たとえ10km/hでも走行中に開閉できる違いは天と地ほどに大きい。4人乗り電動ハードトップなら、なおさらだ。  

その違いの大きさを、開発責任者氏は認識されていないようだった。マニュアルシフト機能付き6速ATのロジックも古い。オープンエアドライビングを積極的に楽しむ指向のない人によってまとめ上げられていることが露呈している。こういうクルマは、“好きな”人が担当しないと魅力を生み出せない。  

■5つ星評価 
パッケージング:★★ 
インテリア/居住性:★★ 
パワーソース:★★★ 
フットワーク:★★★★ 
オススメ度:★★  

金子浩久|モータリングライター 
1961年東京生まれ。著書に、『10年10万キロストーリー』、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』(共著)などがある。

《金子浩久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る