気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年6月2日付
●GM破綻、破産法申請、オバマ大統領「再建へ過ち繰り返さない」(読売・1面)
●車業界再編へ加速(読売・9面)
●「新生GM」不安だらけ、競争力回復霧の中、米政権に「経営リスク」(朝日・2面)
●日米の両雄岐路 規模より質、トヨタ追求(朝日・6面)
●クライスラーの再建案一部承認(朝日・7面)
●副市長に元トヨタ営業マン、名古屋市の3人目へ、河村市長「民間の目、活用を」(朝日・29面)
●国内新車販売、10カ月連続前年割れ、エコカー減税限定的(毎日・4面)
●from Editor:福生に残るビッグ3の輝き(産経・6面)
●日本メーカー3社戦略見直しも、提携継続GM次第(産経・9面)
●新型プリウス2カ月で予約13万台HVは好調(産経・11面)
●国会会期7月28日まで延長、衆院選8月以降の公算(日経・1面)
●バイオガソリン、新日石が販売開始(日経・11面)
ひとくちコメント
米自動車最大手のゼネラルモーターズ(GM)が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を正式に申請した。負債総額は16兆4000億円に達し、米製造業で史上最大の経営破綻である。きょうの各紙が1面トップで報じたほか、関連の記事を経済面などで詳しく取り上げている。
際立つのは読売の紙面構成。1面の大半を割いて「激震経済GM破綻」の特集記事を掲載したほか、2面、3面、4面、8面,9面に関連記事。さらに、「社説」や「編集手帳」でも取り上げている。
もっとも、社説は読売ばかりでなく全紙が「GM破綻」をテーマにしているが、「保護主義を排した再建」(産経)を主張しながら「売れる車づくりがカギ」(日経)と指摘。残された課題も山積しており、GMの「復活」には「なお疑問符がつき、巨額の政府支援から抜け出す戦略も見えない」(朝日)との見方が多い。
たしかに「GMの破綻」は自動車業界にとって衝撃な大きな出来事だが、その片隅の「5月の国内新車販売が10か月連続前年割れ、エコカー減税限定的」(毎日など各紙)というニュースも気に掛かる。