【アウディ A6 試乗】パワートレインに不満なし…水野誠志朗

試乗記 国産車
【アウディ A6 試乗】パワートレインに不満なし…水野誠志朗
【アウディ A6 試乗】パワートレインに不満なし…水野誠志朗 全 7 枚 拡大写真

VWアウディグループの環境戦略は、小排気量化と過給でトルクを落とさず、CO2を減らそうというものだ。わかりやすく言えば、絶対的な排気量を小さくして燃費を改善し、必要に応じて過給で力を補うということになる。技術力さえあれば、もはや大排気量など必要ないというわけだ。  

【画像全7枚】

今回試乗したアウディ『A6』は、従来の4.2リットルV8直噴の代わりに新設定された3.0リットルV6直噴スーパーチャージャーエンジンの「3.0TFSIクワトロ」だが、これで従来のV8より3割以上カタログ燃費が良くなっているのだから、今でも、過給器付きは燃費が悪いと一般には思われている日本でも、認識を改める必要がありそうだ。最近登場した『A3スポーツバック』のエントリーグレード「1.4TFSI」も同様で、そういったダウンサイジングコンセプトが奏功していながらドライブフィールに不満がないというあたりも立派。  

燃費さえ考えなければ、安全性から言ってすべてのクルマが全輪駆動であるべきだが、今やA6の現行モデルは全車クワトロで燃費も良い。クルマとしてまさに正しい姿だ。もはやA6のパワートレインには何一つ不満がない。あるとすればティプトロニックを「DCT」(Sトロニック)にすることくらいか。  

反面、5年前のA6デビュー時にも感じた内装の質感とか、右ハンドル化による運転席左足スペースの不足といった不満点は、残念ながら大きくは改善されてはいない。アドバンストキーシステムと呼ばれるインテリジェントキーをはじめ、デジタルな装備は満載されたものの、こういった基本的な部分はフルモデルチェンジを待つしかないということか。またサイズアップした新型『A4』の登場によって、A6を買う意義が微妙になったことも否めない。できればボディもダウンサイジングしたいという人にとって、これは悩ましい。  

とはいえA6全般に言えるのは、モデルサイクル末期のお買い得商品ゆえの手抜きをせず、燃費のいい新型エンジンやハイテクを載せてくるというメーカーとしての積極性が素晴らしいということだ。この不況下でアウディが持ちこたえているワケは、そのあたりにあるだろう。  

■5つ星評価 
パッケージング:★★★ 
インテリア/居住性:★★★ 
パワーソース:★★★★ 
フットワーク:★★★★ 
オススメ度:★★★★  

水野誠志朗|自動車ライター 
97年に新車試乗記を中心とするウェブマガジン「MOTOR DAYS」を立ち上げ、以来毎週試乗記をアップし、現在550台を超える試乗記を公開。「クルマはやがてはロボットになる」として、走りだけでなく利便性・安全・エコの面から新たなクルマのあり方を提言している。名古屋市在住。

《水野誠志朗@DAYS》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『スイフトスポーツ』が2027年復活? 48Vターボ搭載で次期GRヤリスのライバルに
  2. JFEスチール、国内初のスタンプチャージ式大型コークス炉が稼働…環境負荷を軽減
  3. 使い勝手抜群のOttocast P3 Pro・OttoSafe Cam・Screen AI徹底比較! 愛車に合うモデルと機能の違いを解説PR
  4. トヨタ『プロボックス』25年目にフルモデルチェンジか…8月のスクープ記事ベスト5
  5. トヨタ『プロボックス』一部改良、DCMを全車標準装備…「T-Connect」サービス利用可能に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  5. マクラーレン、2028年市販の新型スーパーカーをプレビュー…伝説の「マクラーレンF1」以来のMT搭載
ランキングをもっと見る