ポルシェAGは、第77回を数える伝統のル・マン24時間レースに参戦するチームを強力な体制でサポートすると発表した。
6月13日、14日の決勝レースでは、日本のNAVIチームGOH、デンマークのエセックス・チームが、スポーツプロトタイプで競われるLMP2クラスで2008年に達成したポルシェの1-2フィニッシュの再現を目指す。
ポルシェは、ワークスドライバーのサシャ・マーセン（ドイツ/チームGOH）とエマニュエル・コラール（フランス/チーム・エセックス）で両チームをサポートする。プロダクションスポーツカーベースの「GT2クラス」では、今年は各国のカスタマーチームから5台の『911 GT3 RSR』が参戦する。また、パワフルなスポーツプロトタイプで競われる「LMP1クラス」では、ポルシェのワークスドライバーのティモ・ベルンハルト（ドイツ）とロマン・デュマ（フランス）がアウディ「R15 TDI」をドライブする。
2004年のル・マン24時間で総合優勝を果たしたNAVIチームGOHは日本とフランスで計6回のテストを行い、レースに向け着実に準備を整えている。ポルシェのワークスドライバーであるサシャ・マーセンは、2004年のル・マンでチームGOHで総合優勝を経験した日本人ドライバーの荒聖治と昨年のマカオGP F3王者、国本京佑とチームを組んで参戦する。
今年マーセンに代わってエセックス・チームをサポートするのは、ポルシェのワークスドライバーであるフランス出身のエマニュエル・コラール。コラールにデンマークのキャスパー・エルガードとクリスティアン・ポールセンが加わり、強力なチームを組む。
38歳のコラールは2003年のル・マンのGTクラスで優勝、2005年には2位、2007年には総合3位に入賞している。31歳のエルガードは、2008年にはLMP2クラスでエセックスRSスパイダーで2位に入賞、今年5月に行われたル・マン・シリーズのスパでもRSスパイダーで2勝目を挙げている。新人のポールセンは、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでの激しい終盤をRSスパイダーで戦い抜き、トップでフィニッシュしている。
