【三菱 i-MiEV 発表】果たしてバッテリーの耐久性は?

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【三菱 i-MiEV 発表】果たしてバッテリーの耐久性は?
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先頃、正式に発売が発表された三菱の電気自動車i-MiEV。その動力源にはリチウムイオンバッテリーを88個も搭載している。重量面でも価格面でも、このバッテリーが大きく影響していることは確か。となるとバッテリーの耐久性も気になるところだ。

i-MiEVの開発担当者にそのあたりを直接質問してみたところ、実用レベルでは最新の技術を採用したバッテリーは1000回以上の充電が可能で、開発では実際に1000回の充放電テストを様々なパターンで行ない、その性能をチェックしているそうだ。

航続距離はフル充電状態なら従来の10・15モードの走行パターンなら160kmだが、実際の走りでは市街地だけとなると大体130kmの航続が可能らしい。だとすると、およそ13万kmの耐久性は確保されている計算になる。現実的にはわずかずつ性能劣化は進んでいくから航続距離は短くなっていくだろうが、1000回以上の充電も可能だから15万km前後までバッテリーは耐えうると想像できる。

むしろクルマとしての寿命はインバータなどの制御部分、さらには重量増によって負担が増大したサスペンション回りなどシャーシ部分が問題となりそうだ。

またエネルギー密度の高いバッテリーだけに、走行時のCO2排出量はゼロだとしても、生産時やリサイクル時の環境負荷が大きいのでは? という疑問も湧いてくる。

しかしi-MiEVは、生産からリサイクルまでのライフサイクルアセスメントで見ても、従来の三菱『i』に比べて3割もCO2排出量を削減しているという。急速充電設備などの環境インフラが整えば、ハイブリッドよりも確実に環境に優しいクルマと言えそうだ。2010年4月の一般ユーザーへのデリバリー開始が待ち遠しい。

《高根英幸》

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