シトロエンは12日、新開発の3.0リットルV6ツインターボディーゼル「HDi」の詳細を明らかにした。今夏、欧州仕様の『C5』と『C6』に搭載される。グレード名は「3.0HDiV6」だ。
この新ディーゼルは、現行の2.7リットルV6「HDi」の後継ユニット。シトロエンとしては3世代目のコモンレール直噴システムや、最新のDPFS(ディーゼル・パーティキュレート・フィルター・システム)を採用している。
また、トランスミッションは高効率の6速ATで、減速時にはオルタネーターを積極的に回して電力を蓄える回生ブレーキも装備された。
新エンジンは最大出力240ps、最大トルク45.9kgmと、旧2.7リットルよりも32ps、1kgm性能アップ。とくに、最大トルクを1600rpmという低回転域で発生する点は、注目できる。
0 - 100km/h加速はC5が7.9秒、C6が8.5秒で駆け抜ける。それでいて、欧州複合モード燃費は13 - 17%向上し13.5km/リットル、CO2排出量は12 - 15%改善し195g/kmを達成。排出ガス性能は、ユーロ5に適合している。
C5とC6の新ディーゼルは今夏、欧州市場へ投入。シトロエンは、「高い静粛性や経済性、パフォーマンスを実現した」と自信を見せている。