耳アカは知っていた---ひき逃げ容疑者を逮捕

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今年2月、大阪府豊中市内の市道で発生した重傷ひき逃げ事件について、大阪府警は14日、21歳の男が容疑に関与したものと断定。ひき逃げ容疑で逮捕した。警官に向けて投げつけた耳かきからDNAを検出。車内付着の血液と合致したことが決め手となった。

大阪府警・交通捜査課によると、問題の事故は今年2月5日の午後11時5分ごろ発生している。豊中市服部寿町4丁目付近の市道で、交差点を進行していた乗用車と軽ワゴン車が出会い頭に衝突。軽ワゴン側の男性2人が骨折などの重傷を負ったが、乗用車を運転していた若い男は自走不能となったクルマを捨て、徒歩で逃げた。

警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。車内にあった遺留品などから21歳の男が容疑に関与したものと判断。事故から3日後に同市内で男を発見して任意同行を求めた。

だが、男は容疑を否認するとともに、「身柄を押さえたいなら逮捕状を持って来い」などと挑発。この際に使っていた耳かきを捜査員に投げつけ、その場を立ち去った。捜査員は投げ捨てられた耳かきを証拠品として押収。付着していた耳垢のDNAを調べ、車内で発見された容疑者の血痕のDNAと比較させた。

この結果、二つのDNAは「同一のもの」と判断。警察はこれを根拠として逮捕状を請求し、14日までに男を自動車運転過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の容疑で逮捕した。

調べに対して男は「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと、容疑への関与を大筋で認めている。運転時に覚せい剤を使用していた疑いもあり、警察では男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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