【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「新型は“入門機”ではありません」…パナソニック ストラーダポケット CN-MP200DL

自動車 ニューモデル 新型車
【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「新型は“入門機”ではありません」…パナソニック ストラーダポケット CN-MP200DL
【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「新型は“入門機”ではありません」…パナソニック ストラーダポケット CN-MP200DL 全 15 枚 拡大写真

ジャイロセンサーや加速度センサーを備え、FM VICS機能を標準搭載したパナソニック入魂の新作『ストラーダポケット CN-MP200DL』が登場した。前モデルの経験と反省を踏まえて、ナビ機能の向上を図ったという新モデルの特徴について、パナソニック株式会社オートモーティブシステムズ社 国内市販ビジネスユニットの西浦敬二氏に話を聞いた。

◆初代ストラーダポケットの評価と反応

----:およそ1年半ぶりのフルモデルチェンジをおこない、2代目『ストラーダポケット CN-MP200DL』が登場しましたが、本機の開発に至る経緯を教えてください。

西浦:MP100/200シリーズの商品計画自体は、初代のストラーダポケット(『CN-MP50』)が販売される以前から検討はしていました。ただその商品の仕様詳細が決まったのは、MP50を発売して半年ほど経てからです。

----:初代の市場やユーザーの反応をみて商品企画を仕切り直した、ということですね。

西浦:ええ。初代のお客様の評価、メディアの評価を整理したうえで盛り込むべき機能やスペックの詳細を詰めていきました。その過程で再認識させられたのは、たとえPNDといえども、“ストラーダ”のナビゲーションに対する期待はとても大きいということです。

◆ストラーダポケットユーザーの幅の広さに驚く

----:2008年の日本では、PNDという商品の具体的なユーザー像をメーカーが模索していた年だったように思います。「どういうところに市場があるんだろう」と探りながらの商品企画をされていた印象が強いのです。

西浦:PNDは海外で生まれて海外の市場で成長したカテゴリーの商品です。パナソニックも海外でPNDを持っていましたから、海外でのPNDのとらえ方や市場動向を参考にしながら、海外モデルをベースにしたMP50を日本へ導入しました。結果としてその経験から得たのは、日本のユーザーは品質や機能に対する要求が飛び抜けて高いということ、そしてストラーダポケットはお客様の幅が非常に広い商品であるということです。老若男女、軽自動車から、輸入車そして高級車と分け隔てなくストラーダポケットをお買い上げいただいていますので、ターゲットをどこに据えるかが難しい商品なのです。

----:もちろん価格的にも厳しい戦いをしながら、ですね。

西浦:ロケーションの違いもあります。自車位置精度に関して言えば、ごく一部の都市部を除けば、海外の道は広く単純です。GPSの単独測位でも自車位置をロストするような場所は滅多にありません。一方、日本では、ある程度の規模の都市になればビルの谷間や高架下、地下道が珍しくありません。

----:GPS単独ではやはり精度の面で厳しいと。

西浦:そこで2代目を企画するにあたり、お客様の声を反映させて、PNDといえども本格的なナビゲーション機能を持たよう、ということになりました。まず大きなところとしては、「迷いまセンサー」に代表される、加速度センサーやジャイロセンサーなどによるロケーション精度の向上です。また、より使い勝手に優れた検索メニューだとか、Googleマップとの連携のようなPOIの充実も同時に図っています。

----:GPSとセンサー類を統合した自車位置精度の向上は、ビルトインAV一体機から積み上げてきた実績が反映される部分ですね。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《まとめ・構成 北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る