【フランクフルトモーターショー09】空前の新車ラッシュ…概要判明

自動車 ニューモデル モーターショー
【フランクフルトモーターショー09】空前の新車ラッシュ…概要判明
【フランクフルトモーターショー09】空前の新車ラッシュ…概要判明 全 14 枚 拡大写真

9月17 - 27日、ドイツで開催される第63回フランクフルトモーターショーの概要が明らかになった。全世界から約700社が参加し、多くの新型車のデビューが予定されている。

主催者によると、700社の出展企業のうち、自動車メーカーは60社以上。10月の東京モーターショーには、海外主要メーカーのほとんどが不参加を表明しているが、その1か月前のフランクフルトには、こぞってエントリーしている。

現時点で判明しているワールドプレミア(世界初公開)モデルとしては、やはり地元ドイツメーカーが元気だ。メルセデスベンツは『SLSAMG』『Eクラスワゴン』、BMWが『X1』『5シリーズGT』、アウディは『A5スポーツバック』、オペルは『アストラ』『メリーバ』を初公開する。フォルクスワーゲンも2011年発売予定の新コンパクト、『up!コンセプト』の量産仕様について、何らかの展開を見せてくれるかもしれない。

ドイツ勢での注目は、メルセデスベンツのSLSAMGだ。名車中の名車、1954年発表の『300SL』を、現代の技術で甦らせたスポーツカーで、300SLの特徴的なガルウイングドアも受け継がれる。

エンジンは『63AMG』シリーズでおなじみの6208ccV8。しかし、ドライサンプ方式やマグネシウムインテーク採用などの専用チューンを受け、最大出力571ps/6800rpm、最大トルク66.3kgm/4750rpmを発生する。

エンジンは低重心化のため、フロントアクスル後方の低い位置、フロントミッドシップにレイアウト。トランスミッションはリアアクスルに配置するトランスアクスル方式とした。トランスミッションは、AMGが新開発したデュアルクラッチ7速2ペダルMT、「AMGスピードシフトDCT-7」である。

SLSはオールアルミスペースフレーム構造を採用。ボディにもアルミがふんだんに使用され、トータル重量は約1620kgに抑えられる。前後重量配分は48対52と理想的。0 - 100km/h加速3.8秒、最高速315km/hという圧倒的パフォーマンスを実現しているという。

また、イギリスからはMINI『ロードスター』、ジャガー『XJ』、アストンマーチン『ラピード』、ロールスロイス『ゴースト』、フランスからはプジョー『5008』『308RC Z』、シトロエン『DS3』などが、メインブースを飾る予定。さらに、ケーニグセグへの売却が決定したサーブは、新型『9-5』を披露する。

そして、SLSAMGと並んでショーの華となりそうなのが、フェラーリ『F450』だろう。現行『F430』の後継モデルで、車名が示す通り、V8エンジンの排気量を4.3リットルから4.5リットルに拡大。F1テクノロジーをふんだんに取り入れるともに、スタイルも一新される。

ちなみに、今年のフランクフルトには、日産、ホンダ、三菱が出展を見送る。しかし、東京モーターショーの参加リストと比べれば、フランクフルトの華やかさは一目瞭然。9月のフランクフルトは、熱く盛り上がりそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る